2009年11月 2日 (月)

笑う警官

Waraukeikan半年前のマスコミ向け完成披露試写会で本作を観た感想を述べます。当時はホィットニー・ヒューストンが主題歌を唄うことも決定しておらず、初号試写の状態だったと思える。もしあのフィルム編集のまま公開すれば、角川春樹監督は公約通り引退しなければならなかっただろう。北海道警の組織ぐるみの汚職事件をテーマにした作品にしては、手に汗握る緊張感がスクリーンからまったく伝わってこなかった。この映画のヒットを阻む要素があるとすればJAZZ~♪主人公がテナーサックスを吹くたびに、道警仲間でつくったJAZZバンドの演奏シーンが登場するたびに、映画『笑う警官』は緊張感を奪われ失速してしまうのだ。角川春樹監督がどんなに頑張っても、クリント・イーストウッド監督にはなれないのです。あれから半年が経過した!筆者が違和感を抱いたJAZZシーンをフィルムから消し去り、一級品の推理サスペンスとして生まれ変わっていることを希望します。再撮不可能ですから残された手段は編集命だ!※完成版を観ていないので筆者のレビューは鵜呑みにしないで、他者のレビューを読み判断して下さい。映画というより舞台を観ているようでした。

【試写会データ】2009.04.30/スペースFS汐留

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2009年10月31日 (土)

スペル

Spell日米では得体の知れない恐怖に対する概念が根本的に違う。西洋人が恐れおののく対象物は「悪魔」でありキラー・コンテンツは「宗教」だ。日本人が恐れおののく対象物は「怨念」であり「人の心」がキラー・コンテンツだ。文明の交流が出来なかった時代に育まれた大衆芸術は独自の進化を成し遂げ、世界各国で熟し遺伝子レベルで継承されている。本作はサム・ライミ監督が先祖(国や宗教)から受け継いだ恐怖の象徴を映像化した力作だと思います。ただし好評価一辺倒で宣伝される映画会社の活字に踊らされず、一般人のレビューをたくさん読んで劇場に足を運びましょう。チラシに印刷された「劇場内悲鳴厳禁!」は「劇場内失笑続出!」が正しいだろうし、「観賞後の放心注意!」は「観賞後の期待外れに注意!」になるだろう。それもこれも文化の違いにすぎないので許します。(※B級グルメだと思えば♪)

【試写会データ】2009.10.28/シネマート六本木

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2009年10月25日 (日)

ゼロの焦点

Photo松本清張生誕100周年記念作品だけに力の入れようが違う。団塊の世代はもちろん、ミステリー好きの紳士淑女、老若男女、年齢を問わず「ゼロの焦点」を読んだ方は、この日本列島を埋め尽くすことだろう。小説を読んだ方の多くは犯人をご存知だ!であれば映画に期待することは何だろうか?演出家の力量、もしくは配役の妙か、あるいは映画ならではの雰囲気を楽しむために劇場に足を運ぶのだろうか?戦後の世相を背景に生み落とされた小説だけに平成生まれの方には理解できない部分(推理テクニック)も多々ある映画『ゼロの焦点』の見どころは、①女優中谷美紀の圧倒的な存在感!②活字の上で表現された殺人や狂気をみごとに演出してみせた監督の力業!③天才中島みゆきが書き下ろしたテーマ曲「愛だけをのこせ」の凄さ!この3点につきるが、予告編の出来栄えが悪くて残念・・・。

【試写会データ】2009.10.23/よみうりホール

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