グラン・トリノ
本作を最後に俳優引退宣言をしたイーストウッド監督の原点は西部劇です。米TV西部劇シリーズ『ローハイド』で脚光を浴び、その成功を足がかりに出演したイタリア映画『荒野の用心棒』と『夕陽のガンマン』が世界中で大ヒット!セルジオ・レオーネ監督、作曲家のエンニョ・モリコーネ、イーストウッドの3人は瞬く間に世界を席巻した。彼の痕跡をたどると<後悔>という二文字は存在しない。俳優、プロデューサー、カーメル市長、作曲家、そして映画監督。この世に生を受けたからには絶対に悔いを残さず、真っ直ぐな一本道を歩くという強い信念を感じます。映画『グラン・トリノ』に登場する初老の主人公は頑固一徹!息子一家からも嫌われ疎遠状態が続いていた。妻を亡くした彼の話し相手といえば愛犬のデイジーくらいだ。芝生を刈り、愛車グラン・トリノを整備することが唯一彼に残された平穏無事な暮らし、そこへアジア系少数民族一家が引っ越してきてから一騒動が起きる・・・。人種とは何か、友情とは何か、教育とは何か、正義とは何かを通して、米国人が拳銃を所持する事への意味を説いています。本作でクリント・イーストウッド監督が俳優クリント・イーストウッド最後の集大成として演じさせた男の生きざまとは何か?それはTV西部劇『ローハイド』から始まった男の人生、そして戦後アメリカの経済発展を支えた米国人の姿を描いたのかもしれない・・・素晴らしい映画です。
【試写会データ】2009.04.10/九段会館ホール
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