庭から昇ったロケット雲
どこをどう刻んでも現実的には起こりそうもない非現実的なドラマだが、だからこそ映画にする価値があります。最近の日本社会は映画よりも恐ろしい犯罪や猟奇的な殺人事件が頻繁に起こっています。お年寄りが老後の生活のために蓄えた貯金を騙し取って喜んでいる若者詐欺グループがいる。幼い幼児を裸にして道路に捨てた犯人や、英国人語学教師を部屋に連れ込み殺害してベランダのゴミ容器に廃棄した犯人は逃走中だ!なんとも恐ろしい社会になったことだろう。映画館のスクリーンで観た映画は「本当の嘘」であってほしいと願わずにはいられない。その観点から本作を観ると“ホッ”と息をつくことができる映画だったんです。自宅の農場から有人宇宙ロケットを飛ばすなんて現実的に考えればナンセンスだし、その夫を応援する奥さんと3人の子供たちのなんと幸せなことだろう・・・。映画に不可能はない!観客もそんな嘘に騙されて喜んでいます。どうせつくなら「大きな嘘」を映画にしてください。そんな嘘でいっぱいの本作は拍手喝采なんですよ~♪
【名画座データ】
・2008.10.13(月)
・三軒茶屋中央劇場
・同時上映「僕の彼女はサイボーグ」
・1300円(大人)
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